新卒で入った会社を辞め、起業して、満15年。最初の1年は3年位の長さに感じました。それからは、あっという間の15年。「死力を尽くす」、「命がけ」という言葉が15年を表す言葉かな。
中小零細の起業家や社長業と言うのは、変な職業で、金が無ければ、親戚や友達からも借りて、命までお金に換算しようとするんです。仕事に失敗しても命まで取られないって新卒の時には言われましたが、社長業は、命まで取られてしまうんですね・・・。因果な職業だと思います。
15年という歳月は命を削り出しながら、会社の寿命とトレードオフした結晶と言えるかもしれません。圧倒的な努力を続け、マネジメント力を磨き続けているのは、クラッシュさせない為。もちろん、スタッフの圧倒的な努力の賜物があっての15年なのですが・・・。
会社を起業して3年目くらいには、もうやめよう、あと何年したらやめよう、そんなことを思いながら、命を削り出していました。歳月とは残酷で、そんな過酷な日々も思い出に変えてしまうのですね。
先日、とある勉強会で特別講師に、お叱りを受けました。
何年かぶりに、電車で人知れず、ワンワンと泣いてしまいました。悔しかった。命がけで生きているからこそ、くやしんだと思う。
改めて15年、なんとか生き残った自分を褒めたくなった。25歳から楽しく遊ぶ日も楽しく飲む日も全て経営に捧げてきたから。
勉強会で来ていた人が、僕に自社の代表の話を教えてくれました。「自ら起業し、若くして上場企業にまで上りつめたCEOは口癖で、若さは武器ではなく、自分にとっては弱点だ」と話していたそうです。つねに逆風にさらされていたそうです。若さゆえに孤立無援だった。
自らに誇りを持つからこそ、今日も努力を続けようと思う。