生まれてから、経営者の息子として育ち、2年4か月のサラリーマン生活以外は、経営者の息子及び経営者(創業者)として生きている。その期間サラリーマン生活を除くと39年・・・。
学費が払えない言われることや、手形が落ちなくて、生活が苦しかった時も、経営者の息子して味わった。バブル期に家がバブルになり、弾けていく様も見た。まさにジェットコースター的な家庭だったが、それが当たり前だと思ったし、親を恨んだこともない。
まさか、親が作った借金を被るとは思わなかったが、その当時は、さすがに恨みもしたが、今は経営者としての責務としてとらえている。それがあったから人間としても、経営者としても成長が出来たのかなと思う。親の借金が無かったら、今、新たに取り組んでいる事業に出会わなかったし、今、構想している大きな夢を抱くことも無く、地域密着企業で終わっていたと思うし、そのレベルの会社で良かったと思う。そして、ここまで勉強することも無かったし、悶絶し、内臓をえぐられる様な日々も無かっただろう。全てが無くなるかもしれないという薄氷を踏む感覚、経営者として避けられない感覚だと思う。無借金経営を標榜したり、安全且つ健全な経営をしている経営者には無縁な感覚かも知れないが、そこを味わないと、大きく飛躍出来ないじゃないかと最近では割り切ることにし、日々の苦痛、苦悩を全て受け入れるようにしている。
今はそんな自分が大好きだ。