一言で生産性を高めると言っても、定義が難しいが、ITを取り入れることで、どこまで今の作業を短縮できるか?を念頭に考えるべきだろう。詳しい内容は当社の内部戦略を公開することになるので、省略するが、大幅な費用・時間を削減することが可能だと思う。今はオープンソースのシステムや無料利用のシステムも多くある為、これを有効に活用しない手はないと思う。その為の勉強会への投資、コンサルタント活用の投資は、経営者として必須科目だと思い、必ずやらないとダメだろう。
独自性は言い換えれば、オンリーワンなのだが、国が運営基準を定めている介護業界でオンリーワンは難しい。そうなると、どんなにエリアは小さくても構わないので1位の事業を作ることが独自性と言い換えられる。区で一位を取れなくても、地区や町単位で圧倒的な1位をとることで、どんな大手にも対抗が出来、むしろ追い出すことが出来る。当社で言えば、目の前にあるタクシー会社が、介護タクシーを開始し競争になったが、圧倒的な1位だった当社が廃業に追い込むことが出来た。一位の強みだと自負している。
上記の2点を押える事で、中小零細の介護事業所でも永続的に経営が可能だと思っている。日本に100年企業が多く存在するのは、大手企業ではなく、地域地場事業、つまり中小企業が大半だ。理由は、独自性が強いからだ。100年企業の大半は海外展開をせず、生産方法も昔ながらの方法が大半だ。イノベーションが起きない為、大手が参入する余地が無いのだ。その分マーケットサイズも小さい。海外展開を始めてしまうと、海外企業との競争となり、倒産・廃業のリスクが高まることだとも言える。大手企業はまさにこの分野で激しい競争をしているのだ。
小さいマーケットサイズで一位を取ることが生き残る術だと理解出来れば、拡大に走らず、何を打ち手とすべきか自ずから理解出来るのではないだろうか?
生き残りたければ1位を取れ。これが全てではないだろうか?