スタッフ内で、一部の障がいの方への対応が難しいという事で、不満や離職も発生しました。
心の維持がスタッフでも難しいようです。
ここで当社がサービス提供を打ち切ると、家族だけの孤独な戦いとなってしまう。
我々は数十分の関わりだが、家族はそれ以外の時間を障がいという難題と真正面から格闘しなくてはならない。
そう考えると我々の力は微力だ。しかし、その微力が家族にとってどれだけ有難いか・・・・・。
スタッフは非日常である世界に、数十分でも足を踏み込むことで、自分の日常の世界と交錯し、ON/OFFが切り替わらなくなってしまったのだろう。
とても残酷で、自分の所業では理解出来ない光景に怯えと恐怖を感じるのだろう。
だが、そのすべてを含めて人間としての営みであり、当然の権利なのだ。
スタッフにとって非日常の世界を僕は幼少期から両足で踏み入れてきた。だから家族の気持ちが痛いほど分かる。人の痛みに寄り添うことは自分も、その痛みを甘受することだ。甘受出来ないから、怯えと恐怖に変わってしまう。
だからといってスタッフが悪いわけでもない。人間には余りにも答えの無いことが多すぎる。