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大塚家具子会社化

大塚家具がヤマダ電機から第三者増資40億を受け、子会社化する報道が今さっき知った。ダウンサイジングにより利益向上を図るべく、孤軍奮闘したのだろうが、矢も尽き、刀も折れた状態の現状では致し方無い判断だったのだろう。大塚社長は続投する予定だと書かれてあったが、50%超の出資を受けての子会社化だとすると、いずれ放出されることも予想される。

大塚家具の苦境は周知の通り、高級家具を買える層が減ったことも原因だろうが、手頃な価格の家具が増えたことにより、高級家具に興味を示さなくなっているのが本当の原因だと思う。アメリカのバーニーズニューヨークが倒産し、ユニクロが好調なアパレル業界と同様の産業構造になっているのだと思う。今思えば、極限までダウンサイジングを図りニッチな層に訴求するスタイルに転換出来れば大塚家具も身売りせず良かったのだろうが、一度肥大化した組織や会社をダウンサイジングするのは相当大変だ。人・モノを含めた様々なリストラが伴うからだ。関連事業の売却、設備の減損処理等、負の作業が膨大にあり時間がかかる。

当社も前期・今期と2期に渡りダウンサイジングを敢行した。金融機関の理解、社員の理解があり断行出来たが、負の作業を社長が孤独に進めていくのは、精神的にしんどく、自宅での酒量が大幅に増えてしまった。お陰様で主力事業の介護タクシーは業務増加となり。減収増益に着地出来そうだ。数字上のダウンサイジングは上手くいったと言える。ダウンサイジングする戦略として、勝てる事業、必要とされている事業に絞ったことが勝因だったが、大塚家具の場合、ダウンサイジングの戦略を間違えていた可能性が高い。ダウンサイジングを図る際に、もし少数ニッチ層への高級家具の店頭内接客販売にこだわっていれば、元々競合がいない為、かなり高い確率で生き残れたのではないだろうか?(父親が運営する匠大塚は少数ニッチ戦略で運営をしていると思う。)
ただし相当数の売上をダウンサイジングしないとダメだと思う。勝手は意見ではあるが、上手くいった例で言えば、SAPIXを買収し、予備校事業を大幅にダウンサイジングし、分母の大きい中堅私大から少数の早慶、旧帝大向け教育事業に舵を切った代々木ゼミナールがある。ちなみに都内のSAPIXは人気の為、小学1年生から入塾しないと定員オーバーで入れないそうだ。ノウハウをM&Aで手に入れて、教育費をもっとも掛けてくれるニッチな層に絞った成功例だと言える。

ダウンサイジング戦略の柱を大塚家具では経験の無いEC販売、中国への越境販売等、不確定且つ未経験な新規事業で据えてしまった。新規事業で事業再生が成功する可能性は運頼みだったと言える。新規事業は本来、既存事業が好調な時であれば良いが、立て直し時には不向きだと言われている。功を焦ったのだろう。一発逆転を考えると誰しも考える戦略であり、上手くいきそうにも感じる。

戦略の基本は選択したセグメントでトップになれる事業を選ぶことだと私は考える。競争に勝つのではなく、理想は独占だ。以前、勤めていた会社は液体水素のシェア100%だった。(今は70%らしい)競争相手が存在しないのはマーケットが小さい又は存在しないから駄目だという意見もあるが、ニッチ且つ独占がいずれ収益を生む。(facebook,テスラに投資した投資家ピーター・ティルー曰く)水素に関して言えば、国策事業の柱となり、水素自動車へと発展を遂げた。昔は捨てていた水素がお金になるとは誰も思わなかっただろう。

介護タクシーも人不足で廃業の危機にさらされている会社が多いと聞く。社会的には必要なインフラだ。当社は人を増やし車両を増やし、業務を拡大中だ。もともと神奈川県下で最大台数を保有していること、当社が他社よりも早く介護タクシーを始めていること、運営ノウハウが豊富なことが競争優位性となり、他社との競争に耐えることが出来たのだと思う。売却、廃止したエリア・事業に関しては一番になれないと判断をした為、撤退した。断腸の思いだったが将来を考えた場合には必要な決断だった。介護タクシーで言えば廃業が続いている地域において当社は業務を独占できる可能性を秘めている。マーケットやエリア的には斜陽であり、大手の参入も憚られるような事業だが当社にとってはブルーオーシャンであり、成長産業だ。そういったデータを集め、裏付けを取ってダウンサイジング戦略を練り、不安に駆られながらも実行した。

国内で事業を営む限り絶対にダウンサイジングが必要となる。近い将来、人口減、税収減で今の企業数を維持出来ないからだ。大きくなることには期待を抱くがダウンサイジングは不安視される。しかし、どの経営者もダウンサイジングを受け入れる時期は刻々と迫っている。嫌だと思うのであらば、M&Aで大きくなるか、海外に販路を伸ばす、海外からの訪日客を取り込むしか方法はない。

大塚家具の騒動は決して対岸の火事ではないのだ。








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